月刊宝島 5月号


座談会「会社は誰のものか?」参加。
他には藤野英人氏(レオスキャピタルワークス)、篠塚悟氏(帝国データバンク)。

なぜこの時期に?と思ったが、意外に重要なことかもしれない。
「会社は従業員のもの、投資家は黙っていろ!」とつい最近まで言っていた人たちが
「派遣切りは全部経営者が悪いんです、だから私たちにはどうしようもないんです」
と言っている御時勢だから。
まあ開き直って「会社は正社員のものだ、派遣なんて知ったことか」
と言われてもアレだけど。

別冊宝島『日本経済ヤバい!教科書 大恐慌と変革のトレンド完全見取図!』


上記ムック本にて、門倉貴史氏と雇用問題について対談。
対談前にはあんまりかみ合わないかなとも思っていたが、予想外にマッチしている。
まあ氏のように若いエコノミストで、雇用について僕と立ち位置の違う人は
まずいないだろう。

余談だが、生の門倉氏はメチャクチャ面白い。
活字で上手く表現できないのが残念。
ラジオとか動画とか、そっちに行けばもっと良い味が出ると思われる。

Voice 4月号論文

ウェブで公開されているようなので紹介。
反応は上々で、メディアからの問い合わせも多い。
一方、連合や連合に食わせてもらっている人たちはかなり焦っているようだが(笑)

韓国のクリーンナップはなんであんなにごついのか

朝青龍みたいなのが2,3人いたぞ(笑)

で、WBCである。きっとかなりの視聴率だろう。
周囲にも「会社休んでテレビ見てました」と言う不良社員が結構いた。
近所の定食屋のオヤジ曰く、ランチの客入りは2割くらい悪かったらしい。

野球人気の低迷が指摘されて久しいが、まだまだ根強いものがあるのかもしれない。

リストラされたけど、子供11人育てた男の物語


リストラや倒産というのは、転職がまだまだ一般的ではない日本社会にとって
人生の一大転機と言えるだろう。
本書は、ガチガチの終身雇用が崩壊し、人生ゼロリセットされた男の物語である。

時は幕末。主人公は一橋慶喜の近習。
影武者の役目も果たすため、羽織る羽織は主君とお揃い。
先祖伝来の終身雇用職である。
ちょんまげと二本ざしという違いはあるが、下級旗本なんてまるっきりサラリーマンだ。
直参という格は高いが給料は安い、(現体制の中では)安定性だけは抜群という点で
大企業のサラリーマンに似ているかもしれない。

だが、維新の嵐とともに体制自体が崩壊し、終身雇用(というか先祖代々雇用)も
終焉を迎える。
「武士の権利を守れ!」といって既得権を擁護してくれる労働組合や
左派政党はいないので、様々な特権はゼロリセットだ。

藩士たちはいくつかの選択肢を与えられる。
1.藩をやめ、新政府に就職する
2.民間で起業する
3.賃下げされても構わないので、やっぱりこれまでどおり殿のお側に置いてください

普通に考えれば1、血気盛んな若手なら2という感じだろうが、主人公や同僚たちの
多くはしっかり3を選んでしまうのだ。このあたり、なんとも日本的な発想だと
思うが、当然、数年後の廃藩置県で彼らはみな路上に放り出されることになる。

ところが、主人公の凄いところはここからだ。
彼はそこからめげることなく、民間や役所へ就職し、50歳を超えて起業も経験している。
それも、11人の子供を抱えながらだ!
幕府の小役人のどこにこういうバイタリティが残っていたのか不思議な気もするが、
社会全体がゼロリセットされる中で、国の隅々にまで新たな活力が湧き上がった
ということだろう。維新とは、価値観も含めた一つの革命だったのだ。

考えてみれば、幕府260年の身分制度の中から、近代日本は再生したわけだ。
たかだか戦後60年の昭和的価値観から覚醒できないはずは無い。
それにはもうちょっとの刺激が必要だとは思うが。


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「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話


それゆけ!連合ユニオンズ[上]


若者を殺すのは誰か?


7割は課長にさえなれません


世代間格差ってなんだ


たった1%の賃下げが99%を幸せにする


3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代


若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
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城繁幸
コンサルタント及び執筆。 仕事紹介と日々の雑感。 個別の連絡は以下まで。
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