Voice (ボイス) 2012年 04月号 [雑誌]
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VOICE4月号に「大阪市の処遇改革を範とせよ」を寄稿。
ややタイトルが誤解を招きそうだが、こういう風にしたらもっといいですよというアドバイスだ。

リストラと言っても色々あって、早期退職の募集や配置転換、事業売却等、現行の制度内でも
出来ることは色々あり、効果もそれぞれ違う。
ただ、基本的には
「貰い過ぎな人の賃金を下げ、仕事の無い人に辞めてもらい、上げるべき人には賃上げする」
という流れが必須となる。特に最後の「賃上げすべき人にはする」というのがとても重要で、
そういったメリハリがないと新陳代謝は進まず、次の一手は生まれないものだ。
(新卒採用を止めてはいけない理由と同じ)

その意味で、最悪なのは一律での賃金カットだ。個別の見直しをすべて放棄することで、出来ない人は
ぬるま湯につかったまま、出来る人の士気だけが下がることになる。
大阪市にはそれを乗り越える可能性を感じたので、その点の重要性について、今回は持ち込みで
寄稿させてもらった。

一方、政府は国家公務員の一律7.8%の賃下げにくわえ、新卒採用7割カットを打ち出している。
これほど見事な思考放棄型リストラはお目にかかったことが無い。

大阪市が職員のリストラにおいて独自色を打ち出せば、政府の無能さのおかげでさぞ引き立って
見えることだろう。全国区に打って出るための格好の手土産になるのではないか。


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